7月のスコットランド(里帰り)旅行で、ニュー・ラナーク(New Lanark)と言う村を訪れました。
ニュー・ラナークでは主に、18世紀末の産業革命の時に造られた紡績工場と、クライドの滝を見るためにクライド遊歩道を散歩しました。子供たちはプレイ・ルームで遊んでいたのが、たぶん一番楽しかったと思います(笑)。
訪れた日は運悪く、天気が悪くて、寒い日。長袖+パーカーでも肌寒かったです。 夏のスコットランドは、どんなにお天気が良くても、長袖必須ですね。
ニュー・ラナークとは
ニュー・ラナークの起源は、1786年にデヴィッド・デイル(David Dale)が綿紡績工場や工場労働者用の住宅を建設したことである。
デイルがその場所に工場を建てたのは、川の水力をうまく活用するためだった。
デイルの娘婿であった博愛主義者で社会改良主義者のロバート・オウエンも名を連ねていた共同所有のもとで、ニュー・ラナークはソーシャルビジネスにより事業的にも成功を収め、いわゆるユートピア社会主義を体現する存在となった。(Wikipediaより引用)
上の写真は、そのオーナーだった、オーエン氏が住んでいたという家。壁が石造りなのがスコットランドらしいです。
夫が家の大きさを見て、「オーナーにしては小さな家だ」と驚いていました。
この家の見学は、チケット代に含まれていましたが、時間がなくて見学できず。中もどんな様子だったか見てみたかったな。
紡績工場内
まずは、ビジターセンターを訪れました。入場料は、大人12.50ポンド、子供(3才~15才)で9ポンド。イギリス在住者は、GiftAidを利用するとチケットが1年間有効になるようです。
「Annie McLeod Experience Ride」という、2~3人乗りの乗り物に乗って当時の生活を振り返れるアトラクションが一番の目玉だと思います。
そして、もちろん工場内の見学も見逃せません。
私たちが訪れた時、実際に機械のメンテナンスをしている人がいました。産業革命時に建てられたとはいえ、まだまだ現役なんですね。
実際に布を織っていた機械です。音がちょっとうるさかったです。
何やら巨大な機械も。3歳の息子がさわるので、あわてて止めました。
厳しい労働環境
工場の労働は、今の時代からは考えられないくらい過酷です。子供でも働いていた当時、朝の5時半に起きて、6時から工場で作業。
9時に家に帰り、朝ごはん。そして再び10時に工場に戻り、それから夕方まで働くというスケジュール。
そういう子供たちのために、イギリスで初めて幼児学校を建設したのがオーエンだったそうで、子供たちは学校に通うのをとても楽しみにしていたようです。
そりゃそうですよね、働くより、学校に行っているほうがいいですね。もっと言えば、遊びが子供の仕事ですよね。
こんな環境でも、当時はよかったほうらしいです。きちんと家も与えられ、工場内も清潔で、衛生状態も良かったので、ヨーロッパ中から見学者がたくさん訪れたとか。
上の写真は、屋上のガーデンから建物を眺めたところ。敷地内もとてもとても広くて、ホテルやユースホステルもあり、泊まることもできます。
この村は観光用に保存されているだけでなく、実際に今でも人々が暮らしているそうです。
クライドの滝
子供たちと夫がプレイルームで遊んでいる間、私ひとりでクライド遊歩道を散歩してきました。
クライド川沿いに、木で作られた遊歩道を30分くらい歩いたでしょうか?滝までの道中は登りもあり、かなり運動になりました。
クライドの滝はけっこう迫力あったんですが、写真では伝わらないのが残念です。
この頃には少しだけ天気が回復していたので、気持ちのいい散歩でした。
スコットランドでは今年は7月1日から7週間、学校の夏休みだったようで、家族連れもたくさん訪れていました。
冬に訪れるのはちょっと厳しいけど、工場内見学やプレイルーム内でも過ごせます。そう思うと不可能ではないはず。またクリスマス休暇に訪れるかもしれません!
ニュー・ラナーク・ウェブサイト(英語)
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